冬のお風呂を楽しむ①
ようやく寒さが身に染みる季節になりましたね。
お風呂が恋しい季節でもあります。
健康につながる入浴について、見直してみました。
日々の生活の中で、同じ姿勢が続いていると血流が悪くなります。
お風呂に入ることで、全身が温まって血流が良くなり、「身体の修復」や「リラックス効果」をつかさどる副交感神経が刺激されて、心身のリラックスにつながるのです。
お風呂の健康効果
温熱効果
温かい湯船に入って身体が温まると、血管が広がって、たくさんの血液が体内をめぐることで、筋肉が緩み、関節の緊張が和らぎ、神経の過敏性が抑えられます。疲労回復、快眠、リラックス、神経痛改善、腰痛・肩こり緩和などの効能が得られます。
静水圧作用
湯船につかって、身体全体に水圧がかかることで、血液の流れが良くなり、新陳代謝が活発に。足のむくみの原因となる滞留した血液を水圧で押し戻すことができて、足のむくみ解消、疲労回復などの効能が得られます。
浮力作用
湯船の中で身体に浮力がかかることで、重力から解放され、関節や筋肉の緊張がゆるみ、リラックス、腰痛の緩和などの効能が得られます。
粘性・抵抗性作用
湯船の中でストレッチなどをすることで、筋肉に刺激を与え、手軽に運動療法的効果を得られ、生活習慣病の改善などにつながります。
清浄作用
湯船につかって、毛穴が開くことで、皮膚の表面にある汚れや皮脂を流れ出させることができて、肌の健康の保持などの効能が得られます。
お薦めのお風呂の入り方
入るタイミング
快眠や疲労回復の面から最も効果があるのは、就寝の1~2時間前といわれています。
これは、入浴したことで上がった体温が下がっていくタイミングで眠りにつくと、質の良い睡眠がとりやすいためです。
湯温と湯量
リラックスやストレス解消の面から最も効果があるのは、温度は40℃くらい、湯量は肩まで浸かるくらい(全身浴)といわれています。
40℃くらいの熱すぎない温度にしておくことで、副交感神経が優位なリラックス状態になりやすく、加えて、のぼせるなどいったリスクも少なくなります。
また、肩までつかることによって、半身浴と比較しても、温熱効果・静水圧効果・浮力効果を効率的に得ることが期待できます。
ただし、心臓や肺に疾患のある方は、身体への負担を和らげるため、温度は38℃くらい、湯量はみぞおちの辺りまで浸かるくらい(半身浴)にする方が良いでしょう。
入浴時間
全身浴の場合は、10分程度がお薦めです。長時間浸かりすぎると、のぼせる危険があります。目安としては、顔や額が汗ばんでくるくらいまで、と考えると良いでしょう。
入浴後は、湯冷めしないよう、ちゃんと水分を拭き取って、身体を冷やさないことが大切です。また、水分補給も忘れないようにしましょう。
入浴前後の水分補給は、六甲の天然水「マロッ」でお手軽に。
参考:大阪市水道局HP