水のことば 春の雨は貴きこと油のごとし
コラム2018年3月1日
豊かな水に恵まれた日本をはじめ、世界各地で古くから残されている、水にまつわる格言やことわざを紹介します。
春の雨は貴きこと油のごとし (はるのあめはとおときことあぶらのごとし)
中国の古いことわざです。 その昔、油は日常生活で非常に貴重な物でした。
その油と同じ価値を持つ春の雨は、農民にとって、その年の収穫を左右する大切なものだったに違いありません。今も昔も、春の雨の貴さは、変わることはありませんね。
水を得た魚のよう(みずをえたうおのよう)
陸に上げられた魚が水に戻され、再び、イキイキと自由に泳ぐ様子を意味しています。
自分に合った環境や、自分の得意な状況などで、生き生きとしている姿、バリバリと活躍しているさまなどを形容する言葉です。
水に流す(みずにながす)
過去のわだかまりや悪い感情を水に流すように一掃し、とがめないという意味。
太古の昔から日本では、清浄を尊び、罪や穢れ、邪悪を川などで清め流してきたことに由来し、清らかで豊富な水に恵まれてきた日本独特の思想だといわれています。