仮想水(バーチャルウォーター)をご存じですか?
コラム2016年8月1日
仮想水(バーチャルウォーター)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
1990年初めに、英国のロンドン大学東洋アフリカ学科のアンソニー・アラン教授によって提唱された理論で、輸入されている食料が自国で生産された場合、どれだけの水が必要かを試算し、推定した水資源の量のことです。
たとえば、トマト1個(125g程度)には16リットル、小麦1kgに対しては2,000リットルの仮想水(バーチャルウォーター)が必要とされています。
牛肉にいたっては、1㎏の肉に対して2万リットル、ハンバーガー1個に1,000リットルの仮想水(バーチャルウォーター)が必要になってきます。
牛には、エサとなる穀物の栽培に大量の水が使われているためです。
日本人が1人で1日に平均して使っている水は、輸入されている食べ物に対しての目に見えない仮想水(バーチャルウォーター)まで含めると3,000リットルにまで膨らみます。
世界平均は、1人1日1,756リットルですから、比べると日本人は贅沢に水を使っていることがわかります。
「水を大切に使いましょう」ということは、何度かマロッと通信でもお伝えさせていただきました。
水は目に見えないところで、大量に使われていることを心に留めていただけたらと思います。