七夕の夜に、東の空を見上げる
コラム料理2019年7月3日
7月の行事といえば、「七夕」ではないでしょうか。
星祭りともいわれる七夕は、中国に古くから残る、牽牛星(けんぎゅうせい)と織女星(しょくじょせい)の伝説を由来に、日本では、織姫と彦星が天の川を渡って年に一度の再会を果たす日として知られています。
願い事を書いた短冊を笹の葉に飾る、風流な夏の風物詩です。
中国で古くから、裁縫や習字の上達を星に祈って、竹竿に糸をかけていたのを、平安貴族たちがまねて、葉に歌を書いたのがそのはじまり。
江戸時代になると、幕府は七夕を五節句の一つと定め、大奥では、瓜や桃、菓子などを白木の台に盛って、四隅に立てた笹竹に、詩歌を書いた短冊や色紙を結びつけたのだとか。
やがて一般に広まって、願い事を書くようになったようです。
宮中における七夕行事の供え物は、平安期から「そうめん」だったそうです。
後醍醐天皇の時代には、そうめんの原型といわれる、小麦粉で縄のように編み上げた「索餅(さくべい)」を七夕の儀式で供えたという記述が残されています。
索餅は、熱病を流行らせた霊鬼神が子供時代好きだったお菓子で、祟りを沈めるために供えたのだとも。
やがて舌ざわりのいい「そうめん」へと変化し、七夕に食べるようになったようです。
意外と知られていませんが、7月7日は「そうめんの日」でもあります。
今年の七夕は日曜日。ファミリーやグループでそうめんパーティーはいかがですか。
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