梅雨の季節に梅仕事で爽やかに
コラム料理2022年5月30日
いよいよ梅雨がやって来ます。
梅雨は、春から夏へと移り変わる時期に、数千キロにわたる梅雨前線が日本列島を北上し、1~2か月の長雨をもたらします。
すでに沖縄は5月4日ごろ、奄美でも5月11日ごろに、梅雨入り。
このところの異常気象で、どこも平年より早く、九州で6月1日ごろ、四国で6月2日ごろ、中国・近畿で6月3日ごろが梅雨入りと予想されています。
この時期に実を結ぶのが、「梅雨」の語源でもある「梅」。
降り続く雨は、梅にとっては恵の雨で、降れば降るほど、梅は大きく育ちます。
梅の実は食物繊維、カルシウムやナトリウムなどミネラルをたくさん含み、塩漬けなどに加工すると、殺菌効果のあるクエン酸も豊富になっていきます。
古くから、梅干しや梅酒づくりは、「梅仕事」と呼ばれ、梅雨の食の営みでした。
特に「梅干し」は、「1日1粒で医者いらず」といわれるほど、栄養豊富な食物として親しまれてきました。
梅は緑や黄色のものがありますが、梅干しには、やや黄色く熟しかけたもので、果肉の厚いものを選びましょう。
熟しかけた梅で漬けると、やわらかくておいしい梅干しが出来上がります。
また、梅干し作りに用いる赤しそも旬。
水と砂糖に、クエン酸かりんご酢を加える、しそジュース作りも楽しいものです。
今年は「梅仕事」で、うっとおしい季節に、爽やかな香りを取り入れてみませんか。