旬の牡蠣をおいしく
コラム料理2023年10月27日
栄養が豊富で「海のミルク」と言われていわれている牡蠣。
人体に欠かせない栄養素である良質のタンパク質やミネラル、ビタミン。
新陳代謝を活発にして美肌などの効果が期待できる亜鉛、血中コレステロール値や血圧の上昇を抑えるとされるタウリン、肝臓の働きを助け、疲労回復に最適なグリコーゲンなどなど、多彩な栄養素をふんだんに含んでいます。
その歴史は古く、世界各地の沿岸地域で食べられ、なかでも欧州では、生で食べられていた唯一の魚介類だそうです。
ローマ時代にはすでに初歩的な養殖が行われていて、「海のミルク」という言葉は、その豊富な栄養を称えた往時の呼び名だとか。
日本では縄文時代ごろから食べられ、ハマグリの次に多く食べられていたようです。
養殖は室町時代ごろに始まり、大坂では明治時代まで、広島から「牡蠣船」がやってきて船上で行商を行い、晩秋の風物詩となっていたそうです。
牡蠣の種類は大きく2つに分かれ、夏場の岩牡蠣と、産卵に備えて栄養を蓄える3月くらいまでの真牡蠣です。
岩牡蠣に比べると、サイズは小ぶりですが、ふっくらでプリプリしていて、味わいは濃厚。これからの季節は徐々においしさを増していきます。
ほろ苦さとクリーミーさを合わせ持つ牡蠣は、調理法も多彩で、牡蠣ごはん、牡蠣鍋、カキフライ、クリーム煮など、和風から洋風まで、いろいろな味付けにアレンジできます。
六甲の天然水「マロッ」と共に、おいしい牡蠣をお好みのままにお楽しみください。