みずみずしい大根をおいしく
寒さが増すごとにおいしくなる野菜の一つ、大根。
古くから日本人になじみが深く、和食のイメージが強いですが、煮る、蒸す、炒める、生のままと幅広くアレンジできるため、フレンチやイタリアンなどでも使われています。
スーパーなどで一年中見受けられますが、春から夏にかけては辛みが強く、秋から冬の寒い時期のものは甘味が増していきます。
これからの季節は、煮物やサラダ、漬け物などに向いている、甘味があってみずみずしい大根が出回ります。
大根の栄養価は高く、炭水化物の消化をスムーズにして、胃腸の働きを助ける消化酵素が多く含まれています。食物繊維がたっぷり取れて、100gあたり約18kcalとローカロリーなため、ダイエットの強い味方です。
大根はまた、部位によって味が異なる野菜でもあります。
3つの部位に分けると、上部は水分が多くて甘みが強く、中ほどはやわらかくて甘みと辛味がほどよいバランス、下部は水分が少なめで、辛味が強いです。
調理法は、上部ならサラダや野菜スティックがうってつけ。
中ほどは大根本来の味わいと食感が楽しめるので、おでんやふろふき大根に。
下部は水分が少なくて調味料がなじみやすいので、炒め物や汁物と、使い分けてください。
大根おろしは、辛めがお好みなら、下部をおろすのがお薦めです。
葉付き大根が手に入るなら、大根葉は捨てずに。
鉄分やビタミンC、ベータカロチンとも呼ばれるビタミンA、カルシウムの宝庫なので。
ゴマ油で炒めたり、塩ゆでにして煮物やスープなどで、おいしく食べられます。
大根を丸ごと、六甲の天然水「マロッ」とともに、多彩にお楽しみください。