硬水とは? 軟水とは?
コラム料理2021年5月12日
ミネラルウォーターの分類で、「硬水」あるいは「軟水」という言葉を耳にしたことはありませんか。
基準に用いられる「硬度」は、水に含まれるカルシウム濃度およびマグネシウム濃度で表される指標で、算出基準は国により異なり、「アメリカ硬度」「フランス硬度」「ドイツ硬度」などが知られています。
わが国では米国の基準が広く採用され、軟水・硬水の境は硬度100mg/L。
日本薬学会編「衛生試験法・注解」によると、100以下が「軟水」、101~250は「軽中硬水」、251以上が「硬水」という目安になっています。
水は飲食物の香りや味をうまく引き出す力を持っています。
人それぞれに好みがあるお茶の場合、軟水を用いると緑茶の渋み・苦みを楽しむことができ、硬水ならばマイルドで飲みやすくなります。
コーヒーならば、浅煎りのアメリカンは軟水で、豆本来のよい香りとさっぱりした味になります。深煎りのエスプレッソならば硬水を。渋味の成分がカルシウムなどに結びついて、苦み、渋みが除かれ、まろやかになって、コクも加わります。
パスタ料理は硬水がお薦めです。パスタのデンプンとカルシウムが結合して麺自体にコシを出やすくします。肉の煮込みにも硬水を。肉のタンパク質とカルシウムが結合して、いやな臭みがアクとなって浮き、いい味に仕上がります。
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参考:一般社団法人日本ミネラルウォーター協会ホームページ