家庭内の食中毒にご用心!!
5月に夏日が続き、6月に入ってからは、雲でかげっていると肌寒い。
梅雨入りは5月14日ごろの奄美地方を皮切りに、6月になって東海、関東、北陸、東北と続きましたが、九州北部、四国、中国、近畿はまだ。
本当に異常気象です。
いまの季節に気をつけておきたいのが食中毒ではないでしょうか。
飲食店での食事が原因と思われがちな食中毒ですが、毎日の家庭の食事でも発生しています。
家庭で発生した場合、軽い症状だったり、発症するのが少人数のことが多く、風邪や寝冷えなどと思われがち。食中毒とは気づかれず、重症化したり、死亡した例もあるようです。
厚生労働省によると、報告のあった食中毒事件の原因は、家庭の食事が全体の20%近くを占めているそうです。
食中毒予防の三原則は、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」。
厚生労働省の「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」を簡単に紹介します。
ポイント(1) 食品の購入
生鮮食品は新鮮な物を選び、表示のある食品は消費期限などを確認。
肉汁や魚などの水分がもれないようにビニール袋などに分けて包み、冷蔵や冷凍などの温度管理の必要な食品は、すぐに持ち帰る。
ポイント(2) 家庭での保存
冷蔵庫や冷凍庫に入れる量は7割程度が目安。温度は、冷蔵庫が10度以下、冷凍庫は-15度以下に。肉、魚、卵などは、取り扱う前と後に必ず手指を洗う。石鹸を使って、流水で十分に洗い流す。
ポイント(3) 下準備
包丁やまな板は、生の肉や魚を切ったらすぐに洗う。熱湯をかけてから使うとより効果的。
凍結している食品の解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで。調理台などに放置する解凍はやめる。
料理に使う分だけ解凍して調理。一度解凍した食品を再度冷凍や解凍するのは危険。
食器やふきん、たわし、スポンジなど、使った後すぐに、洗剤と流水で良く洗うことが大切。
ポイント(4) 調理
調理を始める前にまず手洗いを。清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛りつける。
加熱は中心部の温度が75度で1分間以上が目安。途中で調理をやめる場合は冷蔵庫へ。
電子レンジは、専用容器やふたを使い、熱の伝わりにくい物は、時々かき混ぜる。
ポイント(5) 食事
食卓につく前にも洗いを。温かく食べる料理は常に温かく、冷やして食べるものは常に冷たく。温かい料理は65度以上、冷たいものは10度以下が目安。
調理前や調理後の食品は、室温に長く放置しない。たとえばO157なら、室温に15~20分で2倍に増えるので。
ポイント(6) 残った食品
残った食品を扱う前にも手洗いを。残った食品はきれいな器具や食器に保存。
温め直す時は75度以上で。味噌汁やスープなどは沸騰するまで加熱。
時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てる。ちょっとでも怪しいと思ったら、口に入れるのはやめる。
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知っているつもりでも、見落としていたポイントがありませんでしたか。
梅雨入りする前に、キッチン周りをいま一度、チェックしてみてください。