災害に備える⑤
地球環境の変化で、河川の氾濫や土砂崩れなどの風水害が頻繁に起きています。
想像を絶する大きな地震が、いつ日本を揺るがすかもわかりません。
災害の被害を減らすためにも、家の中の片づけは日ごろから心掛けておきましょう。
部屋ごとの整え方を紹介します。
「玄関」は逃げ口として確保するため、極力ものを置かないことがポイント。
しかし、防災リュックだけはすぐに持って逃げられるよう、玄関に置いておきましょう。
下駄箱は扉が開かないようロックし、棚の上の小物は耐震マットなどで固定。
玄関マットは、足をとられて転倒することもあるので、敷かないように。
「トイレ」はドアの外に棚などがあると、倒れてドアが開かずに出られなくなることもあります。閉じ込められないよう、ドアの周辺にはものを置かないこと。
また、狭い個室内にものが散らばると片づけが大変なので、ペーパーなどはケースに入れて滑り止めシートの上に置くように。
停電して明かりがないと足をとられることもあるので、トイレマットは敷かない方が賢明です。
「寝室」はベッドや布団の上に物が落ちてこないか、家具は動かないか、睡眠中の安全を確保するためのチェックは必要です。
照明はペンダントライトよりシーリングライトを選びたいもの。
とはいえ、ペンダントライトを使用している場合は、チェーンを短くしておきしょう。
家具を固定するために、ラグの下やベッドの脚には滑り止めシートを敷き、たんすは床との間に転倒防止板を入れておきましょう。
クローゼットは就寝時にロックし、扉にはキャビネットロックも設置し、服の飛び出しを予防。また、脱いだ洋服で足をとられないように、片づける場所を固定しておきましょう。
加えて、枕元には携帯電話と懐中電灯を置いておくことも忘れずに。
「リビング」は腰より高い位置にものを置かないことが鉄則。
高い位置にあると、地震の時に弧を描いて飛んでくるからです。
テレビの脚は耐震マットで固定し、小物類は滑り止めシートを貼ったケースに収納。
いざというときに逃げ込める「安全地帯」も確保しておきましょう。
「テーブルの下にもぐる」と思っているなら、人が入れるか事前に確認を。
いざという時のために、家の中はできるだけ整理しておきたいものです。