ノロウイルス食中毒にご用心!
温かいものが恋しい、寒い季節になりました。
この時期になると、下痢などの症状を引き起こす「感染性胃腸炎」が流行しやすいので、しっかりとした体調管理を心掛けたいものです。
しかし、この時期に気をつけるべきなのは感染症だけではありません。
ノロウイルス食中毒も急増します。
食中毒患者数の約半分はノロウイルスによるものですが、その多くは11~2月にかけて発生がみられるため、特に冬場は注意をしてください。
ノロウイルス食中毒の多くはノロウイルスに感染した人が調理したものを食べることで起こります。
加えて、ノロウイルスに感染しても無症状という人も多く、体調をくずさない無症状の調理人が汚染を広げて、食中毒を引き起こす事例も少なくありません。
ノロウイルス食中毒予防の4原則
(1)持ち込まない
下痢や嘔吐などのある人に食品の取り扱いをさせないでください。
普段から感染しないように、日々の健康管理に気を配ることも大切です。
(2)つけない
①手洗い
「手をアルコールで消毒しているから食中毒の心配はない」と思っている方がおられますが、ノロウイルスにはアルコール消毒は効きません。
せっけんやハンドソープを使った、正しい手洗いが有効です。
〇手の洗い方
指輪や時計などを外し、指先や指・爪の間、親指の周り、手首、手の甲など汚れの残りやすいところも意識して洗う。2度洗いがより効果的!
〇手を洗うタイミング
トイレに行った後、調理を始める前、盛りつけなど各作業の前など。
②調理器具の消毒
調理器具は、使用の都度に、煮沸(85℃以上、1分以上)などによる加熱殺菌や、塩素消毒
液(塩素濃度200ppm)を用いた洗浄が必要です。
(3)拡げない
衛生的な服装(白衣・帽子・マスク・手袋)での取り扱い、正しい手洗いなどによって、汚染拡大を防止。
嘔吐物などの処理の際には、マスクやビニール手袋を使うなど、二次感染しないように十分な感染対策を行ってください。
(4)やっつける
食品は中心温度85~90℃、90秒以上で、十分に加熱をしましょう。
冬場のノロウイルス食中毒対策として、衛生的な手洗いを徹底してください。
参考:兵庫県食品衛生協会ホームページ