コウベウォーターと宮水の違い
コラム六甲山2016年4月22日
神戸のおいしい水といえば、コウベウォーターと宮水ですね!
でも、コウベウォーターと宮水って、違う水なんですよ。
成分も硬度も違います。
コウベウォーターは六甲山地から流れ出る恵みの水です。
不純物が少なく、外国の船員たちに「赤道を越えても腐らない、味が変わらない世界一の名水だ」と評判だったと、以前、このブログでお伝えしましたね。
では、宮水とは?
西宮の井戸水のことです。
六甲山地からの伏流水が堆積した貝殻層を通ることによって、宮水になるのです。
六甲山地が源流になっているのだから、コウベウォーターから宮水を作り出せないか。と考えなくもないですが、人工ではできないようです。
コウベウォーター同様、宮水も自然の恵みなんですね。
阪神西ノ宮駅の南、国道43号の南に約30の井戸場があります。
「菊正宗」「大関」「白鹿」「沢の鶴」など、灘の名門酒造の井戸が並びます。
ここから毎日、宮水がくみ上げられ、灘の名酒となるのです。
コウベウォーターのマロッと宮水は、同じ六甲山という親を持つ兄弟のようなものといえます!
【参考文献】
六甲山の地理
神戸大学教授 田中眞吾編著