水のストックはできていますか?
コラム2016年3月24日
災害が起こった時のために備えが大切であることについては、先月このブログでもお伝えしましたね。
ですが、ライフラインが正常に機能している時、水の大切さを実感することは、難しいかもしれません。
今日は命にかかわる「水」のお話を簡単にしたいと思います。
人体の水分含有量が成人で体重の60%であることはよく知られていますよね。
このうち約2%が失われただけで、口や喉が渇き、食欲不振になり、軽度の脱水症になります。
約6%が失われると、頭痛や眠気、脱力感などに襲われ、中程度の脱水症となり、点滴などの処置が必要になってくる場合もあります。
約10%が失われると、筋肉のけいれん、心臓や腎臓の不全などが起こり、重度の脱水症となります。ほぼ入院が必要で、場合によっては死に至ります。
約20%が失われると死に至ります。
人は、動かず、尿もせずとも、1日に呼吸や皮膚から約900mlの水分が失われ、まったく水が飲めない環境では4~5日で死んでしまいます。
逆に、食べ物がなくても水さえ飲むことができたなら、2~3週間は生き延びることができると言われます。
可能であれば、自宅に2l程度、持ち出し用に500mlを4本分程度ストックしておくのが望ましいです。
みなさん、考えるより行動を!
【参考文献】
ゼロから理解する水の基本
千賀裕太郎 監修
出版:誠文堂新光社