4月の手仕事●いちご
いまが旬のいちごは、最近、八百屋さんの店頭やスーパーのフルーツコーナーで、驚くほど多彩な種類が見受けられるようになっています。
そのまま食べるのはもちろんですが、たくさん手に入った時などに、ひと手間かけるとおいしさは格別。
ジャムか、あるいはコンフィチュールか、頭を悩ませるところですが、その違いをご存じでしょうか。
ジャムは、砂糖を一緒に火にかけてとろみがつくまで煮詰めるもの。JAS(日本農林規格)では「ゼリー化するようになるまで加熱したもの」「果実等含有率が33%以上であること」などが定められています。
パンに塗りやすくて、濃厚な甘みを活かし、クッキーなどの焼き菓子に混ぜ込むのもお薦めです。また、肉類の煮込みやソースに用いるとコクと酸味が際立ちます。
コンフィチュールは、果物に砂糖を混ぜて果汁を浸出させて、その果汁ごと煮詰めるのがオーソドックスな作り方。果肉感にあふれ、甘さが控えめです。
さらりとしているので、ヨーグルトやアイスクリームにトッピングするのはもちろん、炭酸水や紅茶などのドリンク類に溶けやすいのも特長です。
ミモレットのようなハード系チーズと合わせると、絶好のワインのお供になります。
◆作り方◆
●ジャム(出来上がり200g)
いちご:300g
砂 糖:100g
レモン果汁:大1
①いちごはヘタを取って、水洗いしてざるに上げ、水気を切る。
②鍋にいちごを入れて砂糖をまぶし、レモン果汁をふりかけて1時間置く。
③砂糖が溶けていちご果汁が出てきたところで火にかける。
④中火の弱でコトコト。アクを取りながら約30分煮詰めると出来上がり。
●コンフィチュール
いちご:300g
砂 糖:90g
レモン果汁:大1
あればラム酒やブランデー
①同上
②鍋にいちごを入れて砂糖をまぶしてざっくりと混ぜ、2~3時間放置する。
③いちご果汁がしみだしてきたら火にかけ、沸騰直前で弱火にしてレモン果汁を投入。
④アクを取りながら弱火のまま、10分ほど煮詰めると出来上がり。
季節は春。
六甲の天然水「マロッ」とともに、いちごのおいしい手仕事をお楽しみください。