水のことば 水天一碧
コラム2017年12月13日
豊かな水に恵まれた日本をはじめ、世界各地で古くから残されている、水にまつわる格言やことわざを紹介します。
水天一碧(すいてんいっぺき)
「水天」とは水と空、海と空。「一碧」は一面が深い青い色となること。
晴れ渡った遠い海上などで、水の色と空の色とがひと続きになって境目がわからない、美しい様子を示しています。
湧く泉にも水涸れあり(わくみいずみにもみずかれあり)
どんなに湧く泉も、尽きることはあります。どんなに多くのものを手に入れても、なくなってしまうことがあるという、日本の言いつたえです。
上善如水(じょうぜんじょすい)
お酒の名前になっていることもあり、広く知られている四字熟語ではないでしょうか。
「老子」の八章にある有名な言葉で、「上善は、水の如し」とも読まれ、理想は、水のように生きること。
水は自分の存在を主張しないで、低い方へと自然に流れていきます。水のようにあることで、心穏かに過ごすことができ、また円満な人間関係を創り上げることができるという意味ですが、凡人ではなかなかそうはいきませんよね。