あたりまえだけど「水」を大切に!
コラム2016年3月31日
日本では、「水」は水道をひねると止めるまで出続けるし、飲食店に入ると無料で提供されます。
お金を出せば、自動販売機やコンビニエンスストアなどで、自分好みのものを選ぶこともできます。
とくに意識はしていないけれど、あたりまえに「水」は、望めばいつでもどこでも好きなだけ手に入るものだと思っていませんか?
でも、実際は日本で「水」はそれほど豊富な資源ではありません。
国や地域で使える水資源の理論上の最大限度量を、少し難しい言葉ですが、「水資源賦存(ふぞん)量」として表します。
日本は、1人あたりの「水資源賦存量」は、1年間約3300トンで世界平均の半分以下になります。
降水量が多いにもかかわらず、人口も多くなっているためです。
とくに、都市部が少なく、関東地方の「水資源賦存量」は、エジプトと同じくらいでしかありません。
近年は、気候の変動が大きく少雨の年と多雨の年の開きが大きくなっており、少雨の年の水不足は年々深刻になっていると言われます。
あたりまえですが「水」は、無限にあるわけではないのです!
改めて意識して、「水」を大切に使いましょう。
【参考文献】
ゼロから理解する水の基本
千賀裕太郎 監修
出版:誠文堂新光社