六甲山系と水⑤須磨寺門前に湧く霊泉
六甲山須磨2020年8月27日
神戸市須磨区にある、須磨寺門前の北東角に、地下水が湧いているのをご存じですか。
「須磨霊泉」と呼ばれ、南側に建つ石碑に、1924(大正13)年建立とあり、須磨寺町にある堂谷池周辺から湧いているとされています。
1938(昭和13)年の阪神大水害や1995(平成7)年の阪神・淡路大震災の時でも枯れることなく、貴重な水源として、多くの市民を救ったところから、地元では「命の水」とも呼ばれています。
普段は生活の場として大切に管理されています。
洗い物などをすることから「上洗」「下洗」に分けられ、2つの注ぎ口から半円を描くように飲料水、野菜洗い、洗濯と用途別に流れ込んでいます。
須磨霊泉は水量がとても多く、勢いも強いのも特長。
暑い盛りに手を伸ばせば、水が冷たく、とても気持ちがいいです。
六甲の天然水「マロッ」は、須磨霊泉と同じ六甲山系の中で、最西端に位置する「鉄拐山」の地層200mから汲み上げられています。
非加熱充填で生産された、安全でおいしい、神戸発の天然水です。
参考:須磨観光協会ホームページ