私たちは、毎日、生活するためにたくさんの水を使います。
毎日使われる「生活用水」は、家庭で使われる「家庭用水」と、オフィスやデパート、ホテル、飲食店などの都市で使われる「都市活動用水」に分けられます。
家庭用水は1965年から増加し続けていましたが、1998年をピークに緩やかに減少傾向にあります。
これは、家電が進化して、トイレや洗濯機などが節水できるようになったことなども考えられますが、そもそも人口が減少しているという理由があります。
しかし、それでも私たちが1日に使う水の量は決して少なくありません。
1日で一人あたり約240リットル(2007年、東京都水道局)、500ミリリットルのペットボトル約480本分の水が使われています。
「思ったより使っているな」と感想を持たれた方も多いのでは?
ほんの少し気をつけるだけで、大幅に使う量を減らすことができます。
流しっぱなしをやめることです。
洗面や歯磨きの時に1分間流しっぱなしにして約12リットル、髪を洗う時に3分間シャワーを流しっぱなしにして約36リットル、食器を洗う時に5分間水を出しっぱなしにして約60リットルが使われてしまうことになります。
桶や洗面器などに水を貯めて使うという習慣を身につけるだけで、ずいぶん節約できそうですね。
少しだけ気を付ける、水の流しっぱなしはもったいないと思うことが、節水の第一歩ではないでしょうか。
【参考文献】
ゼロから理解する水の基本
千賀裕太郎 監修
出版:誠文堂新光社
マロッは、より豊かな生活文化をめざして、さまざまな社会活動を行っています。
その一つに兵庫県警が行っている地域防犯活動への参加があります。
「自主防犯」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
地域の住民が「自分たちの地域を自分たちで守る」という意識を持ち、さまざまな形でのパトロールや、犯罪が予想される場所の点検、地域の子どもたちやお年寄りへの声かけなどを行う防犯活動をいいます。
空き巣に入ろうとしている犯人が、それを諦める最も大きな要因は「近所の住人に声をかけられた」というものです。
地域住民の目があるのだと犯罪者に意識させることは、犯罪を未然に防ぐのにとても効果的であるのです。
マロッは、今週も兵庫県警が主催する「犯罪の起きにくい社会づくりフォーラム2016」に参加します。
より安全安心な社会を実現できるように、定期的にさまざまな活動を行っています。
兵庫県警察では、メール・ホームページで安全安心情報をお届けする防犯情報等配信システム「ひょうご防犯ネット」を運用しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
ぐずついた天気が続きますが、皆さま、元気にお過ごしでしょうか?
日本の梅雨は、しとしとと長雨が続きます。
曇りがちのため日照時間が短くなったり、湿度も高くなるため、カビの増殖が気になる時期でもあります。
また、雨が続くと洗濯物の室内干しが増えるため、なんとなく匂いも気になります。
カビを防ぐ方法は3つです。
1.除湿
2.室内の温度管理
3.カビの栄養源をなくす
70%以上の湿度と20度以上の温度がカビが増えやすい環境です。
カビ菌は通常、空中に浮遊しています。
それが、繁殖しやすい環境に付着して増えていきます。
クーラーや除湿器を使って、温度や湿度を調整しても、それだけでは十分ではありません。
室内の温度や湿度が下がっても、今の時期は、家やマンションの建材が湿っており、閉め切っていてはカビが増殖してしまう場合があります。
夜間でも、雨が降っていても、一定の時間、窓を開けて換気をすることはカビの増殖を防ぐには効果があります。もちろん温度、湿度管理も必要ですが・・・・。
あとは水まわり(キッチン、浴室、トイレ)をこまめにそうじすること、カビの栄養源となる食べ物・生ゴミをきちんと管理すること、食べこぼしやシミなどを拭き取ることなどに気をつけることも大切です。
でも、毎日、忙しいですよね!
ただでさえ、じめじめとうっとうしい時期に、家事に追われてしまうのもちょっと気が滅入るかもしれません。
最近は便利なそうじのためのグッズも増えました。
体に安全で二度拭きのいらない水で除菌する「電解アルカリ水」、部屋干しの雑菌を防ぐ洗剤、吊るしたり、置いたりするだけでカビを防ぐ抗菌防カビ剤のグッズなどを利用してみるのもいいかもしれません。
フリーザー(冷凍庫)も賢く活用したいです。
すぐに食べない食品は小分けにして冷凍する習慣をつけて、食べ物を腐らせないようにしましょう。
魚や肉などの腐りやすくて匂う生ごみは捨てる日まで冷凍してしまってはどうでしょう?
楽しく、賢く梅雨を乗り切りきりたいですね。
雨が新緑を濡らす季節となりました。
連日、曇り空でジメジメとしていますが、梅雨の時期に見頃を迎える花も多いです。
須磨離宮公園では、ハナショウブが見頃、バラの二番花つぼみが咲きはじめ、アジサイは間もなく見頃を迎えます。
須磨離宮公園
http://www.kobe-park.or.jp/rikyu/
ハナショウブは約60種4000株の紫や青、白の花々が中心に、園内をしっとりと彩ります。
「業平」や「京舞」などの品種をはじめ、源氏物語にゆかりのある地ということで、「光源氏」「葵上」「薫君」なども並びます。
アジサイはこれからが本番!
園内各所に、15種8000株が青や薄紫、ピンクなどの手まり状の花を咲かせ、梅雨の風物詩として私たちの目を癒してくれます。
バラは、一番花は終わりましたが、二番花が6月3週頃に咲き誇ります。「王侯貴族のバラ園」「殿堂入りのバラコーナー」などで一番花同様に華やかな姿を楽しめます。
ハナショウブは6月下旬まで、バラの二番花は6月3週頃、アジサイは7月上旬まで楽しめます。
「いつでもどこでも、蛇口をひねれば水が出る」
ありがたいことに、日本は97.8%(平成26年度、厚生労働省調べ)と、高い水道普及率を誇ります。
水道管の漏水率(浄水場から供給された水道水が各家庭の蛇口に届くまでの水漏れの割合)は、東京都で約3%、兵庫県で約4%と、世界でもトップレベルの水準を維持しています。
他の国の都市では、ロンドンで約25%、メキシコで約35%、漏水率の低いベルリンやパリでも5%ほどです。
東京都の水道管は、合計すると地球の半周以上の長さがあり、水道利用人数は約1300万人と、単一エリアでは世界最大規模です。
にもかかわらず、約3%に漏水率をとどめることができているのは、世界の平均と比べると驚異的と言ってもいいかもしれません。
これを支えているのが、水道に関わる人々の技術力。
水道に関わるものづくりに携わる人々、水量・水圧を調整する人々、「漏水ハンター」と呼ばれる地上から水音を聞き分け漏水を発見する人々などなど。
そして、日本の技術は世界でも活用され、役立っています。
例えば、北九州市は平成11年、カンボジアのプノンペンの水道整備にJICA(国際協力機構)を通じて、技術協力や人材の育成の支援を始めました。
その結果、水道整備が始まった平成5年に、内戦の影響などで約70%だった無収水率(漏水や盗水の割合)が、平成18年には8%に激減しています。
この成果に対して、平成24年にカンボジア政府は、北九州市長に最高位の友好勲章「大十字章」を贈っています。
私たちも改めて、日本の水道に関わる人々の働きに感謝したいですね。
【参考文献】
ゼロから理解する水の基本
千賀裕太郎 監修
出版:誠文堂新光社